『Ragtime』DJ HIKARU [MIX CD]

1,500円
※この価格には消費税8%が含まれています。

2009年「南方回帰」直前、DJ光が東京に残した熱い夜。

伝説のDJ BAR 東京・東高円寺GrassRootsでの熱い一夜の記録がSINKICHI KADOYA(KOZA BC STREET STUDIO)のマスタリングによって蘇る。



Check it out !! (SAMPLE/15min)



【21世紀初頭、東京のラグタイム】三宅洋平(HAISAI RECORDS)

新宿から地下鉄に乗って10分程度、地下鉄丸ノ内線「東高円寺」駅を降り、青梅街道沿いから入って直ぐの小さな三角ビル。狭い螺旋階段を上った2階の10坪ほどのバースペース。かつて90年代に東京のレゲエバーのメッカとして語られる「ナチュラルミスティック」が其処にあった。6年続いたお店を店主が閉じた時、20代前半のスタッフだったQ(キュー)は、その場所を引き継ぐことにし「Grass Roots」と名付けた。





以前のレゲエ色からさらにQの多様な音楽志向・空間センスを反映させた店は、全国津々浦々、アンダーグラウンドシーンのあらゆる才人たちが引き寄せられる小さな宇宙へと成長していくことになる。ここでの出会いと刺激、音、センスに染められ、アーティストとして世に出て行った者は数知れない。23歳の時(2003)に、毎週金曜をここでバイトした時間は僕にとっても財産だ。

そのQとは同じ年齢、奄美・徳之島出身のDJ光(まだDJを始めて間も無い頃)は近所に住んでいて、開店当日から店に入り浸るようになり「暗闇の中で漫画を読んでいた(Q)」という。この2人が出会い、それぞれのレコードアーカイブを合一させるようにして店のレコード棚が出来上がっていき、そこからDJ光という日本を代表するDJの独特なフリーフォームが完成されていくことになる。「ALL GOOD MUSIC」どんなレコードも彼のプレイに組み込まれるとジャンルを超越して自由に羽ばたいていく。Qと光が交互にレコードをチョイスする夜は、若いバンドマンだった僕やメンバーたちにとってまさに「Grass Roots 音楽大学」だった。





2009年、僕は犬式第1期を走り抜けて活動を停止しソロ活動を模索していた。DJ光はもはや不動のポジションを築いて全国を飛び回り、そろそろ東京を離れて南方回帰、沖縄へ拠点を移そうとしていた。アパートを引き払った彼は、東京滞在の最後の半年間、離婚したてで部屋に余裕があった僕の杉並の一軒家に居候することになる。

互いに多忙なので、何日も顔を合わさないこともあるユルい共同生活だったが、ツアーから帰ると時折、CDRと1万円札が台所に置いてある。
「家賃の代わりか(笑)」

CDRの中身は当時、毎週月曜にDJ光がレジデントを務めるGrass Rootsでのイベント「月光」におけるプレイの録音物。「アーリータイム」とか「ひまなときに」、「けっこう本気」「Re-EditDisco」などといったタイトルがマジックで書き殴られていた。これは何よりのお土産だった。「昨晩のDJ光」が録りおろしで家で聴けるのだから。

およそ半年、我が家のコタツを居場所としていたDJ光が沖縄へ旅立った時、僕の手元には10枚くらいのCDRが残っていた。家賃は5週間おきに1万円くらいしか払わなかったけど、別に構わなかった。「将来、こいつをリリースすればいいさ」などと冗談めいて言っていたものだ。

あれからもう直ぐ7年の月日が経つ。





気がつけば僕も沖縄に暮らして5年になり、此処でハイサイレコーズというレーベルを営むようになった。いくつかのミックス作品をリリースしたのち、CDケースの奥からこの当時のCDRを引っ張り出して近所の居酒屋にいるDJ光を訪ねた。





「光くん、あんときの家賃シリーズを音源化したいんだけど」
「基本的に好きにしていいよ」

ということでセレクトに入り「どのDJ HIKARU MIX CDの既発作品とも被っていない内容のもの」として選ばれたCDRには「ラグタイム」と書いてあった。

テクノやハウスをかけ倒した夜のピークタイム、まるでそのルーツを掘り返すかのように往年のロックやジャズを盛り込んでくる特有のスタイル、まさに「光のロックな時間帯」のカットアップになっている。DJ光には「あー、サンタナってハウスなんだなぁ」と感嘆させる魔力がある。

ラグタイムとは、19世紀末から20世紀初頭、クラシック音楽の手法や楽団編成が黒人音楽と融合して「Ragged Time(遅れたタイム感、テンポのズレ)」つまりダウンビートを強調し、より大衆的な酒場などでの楽しみとして、ジャズやポップス、ダンス音楽へと変化していった初の軽音楽のスタイル。まさにうってつけのタイトル。この盤をかけると、あの当時のGrassRootsの濃密でワイザツで文化的な一夜の空気が彷彿と蘇る。

ー10坪のフロアにひしめく「乙」者たちと、DJブースの魔王。そしてバーカウンターから音の鳴る茶室に気を配る、利休のようなQー






DJ HIKARU(BLAST HEAD)

「フリー・フォームを超えたフリー・フォームDJ」とも呼ばれる自由なセレクトとミックスで、縦横無尽にジャンルを超えた音世界を提示する日本を代表するDJ。2015年は、BOSS THE MC(THA BLUE HERB)のソロ作コンピレーションアルバムのミックスを担当。週末は、日本中のパーティシーンに呼ばれ続けている。

1997年よりDr.TETSUとのユニット「BLAST HEAD」としても活動。2007年までに6枚のアルバムをリリース。ジャンルを飛び越えたまさしくフリーな音楽観溢れるヴァイブスを放つマスターピースとして広くシーンに浸透し、CHARI CHARIやボアダムスのEYE、CALM等が絶賛。UAのアルバムにおける楽曲プロデュース等を手掛けてきた。




HAISAI RECORDS

三宅洋平が沖縄で立ち上げた自主レーベル。
自らの作品のリリース元としての機能と、DJとしての観点から 生活空間や商空間において存在感を発揮する様々なDJたちのミックス作品をプロデュース。 2014年から実質的なレーベル活動を開始している。

  • 『HIKARIPPA 2019』ではじめて知って・・・
  • nakanononaka
  • 40代
  • 女性
  • 2019/04/28 18:25:13
『HIKARIPPA 2019』ではじめて知って・・・
岡山県での野外パーティー『HIKARIPPA 2019』で、初めてDJ光を体験して、すぐ購入。
なんというか音に雑さがなく上品さあり、40代女子でも気分良く聞けます。
  • やばい!
  • ハックる。
  • 男性
  • 2017/09/03 20:21:49
やばい!
もう本当にかっこいい!車の中や移動中もずって聴いてて、大好きな音!


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