【旧暦】はからめ 月のカレンダー 2021|B4
地球にあるもの全ては月や太陽の持つ大きな力の影響を受けながら時を刻んでいます。月、太陽、そして地球とともに生きていく為の情報がぎっしり詰まったカレンダーです。
B4サイズ
地球にあるもの全ては、この宇宙の中で身近な「月」や「太陽」そして「見えないもの」の持つ大きな力の影響を受けながら時を刻んでいます。植物や動物はもちろん、水や空気や石や土、ありとあらゆるエネルギー、そして人間も・・・。
その「とてつもなく大きく身近な力」を自分の人生の味方につける事ができたらなぁという思い、それを皆さんと共有したく、過去からの叡智(えいち)が詰まったカレンダーを今年も作りました。
2021年、みなさまのお供に加えて頂けたら幸いです。
今年は、製作に関して大きく変化を試みました。まず印刷を印刷屋さんに頼んだこと。そしてカレンダーを綴じる紐を今までのシルクから植物に変えたことです。こちらの変化に関しては下で詳しく説明させていただきます。
今年2021年1月の絵は「十牛図(じゅうぎゅうず)」をモチーフにしています。さっそく検索!
<製作元 月とカヌー>
●記載内容
月の満ち欠け月の満ち欠けをはじめ、それを基に先人達が読み解いていった太陰暦(旧暦)、その太陰暦と密接な関係がある潮汐、季節を感じる事ができる二十四節気、雑節、七十二候、そして月ごとの歳時記などを記載しています。また、土用、大犯土、小犯土の「土をいじってはいけない日」や一粒万倍日や使える人には使える九星や六十干支も記載。そして今年はさらに情報を増し、日々の月がどの星座に位置しているかを感覚でつかめるようにしました。それぞれの詳しい説明はページ下部をご覧下さい。
このカレンダーで、月のリズム、地球のリズム、宇宙のリズム、そして自分のリズムを感じることで、人間も自然の一部だと感じることができると私たちは考えています。
素材はヨシ紙をはじめ、全て植物性で土に還るものを使用しています。
例年のA4サイズとB4サイズ、そして昨年から加わったさらに大きな「令和サイズ(A3サイズ)」を用意しています。
それぞれの詳しい説明は当ページ下部をご覧下さい。
A4サイズ:210×297mm A4サイズはこちらのページ)
B4サイズ:257×364mm ←こちらのサイズです。
はからめカレンダーと出会って
月、太陽、そして地球とともに生きていく為に、先人たちが得た氣づきがぎっしり詰まった「はからめカレンダー」。
三宅商店でもスケジュール管理に活用しています。
カレンダーに記載されている、月の満ち欠けや、潮の満ち引き、そして太陽太陰暦に沿ってカレンダーを眺めることで、人間が自然界から受ける影響を、身をもって感じることができるようになり、その感覚を日常業務に活かしたり、体調管理に役立てたりすることができるようになりました。
特に、土用から始まる四季折々の排毒を意識するようになったことで、身体や心の変化をリアルに体感できるようになり、大きく体調を崩すことを避けられるようになったと感じています。
(商店スタッフ)
月の満ち欠け


毎日の月の満ち欠けが一目でわかるようになっています。
新月を「朔」、満月を「望」と記載してあります。満月の日には月が真丸になる瞬間、そして新月の日には月が完全に隠れる瞬間があります。その瞬間を把握できるように、新月と満月の日には、それぞれちょうどの時間が記載してあります。
それに加え新月が位置する12星座をマークで記載してあります。新月は1ヶ月の始まり、月が位置する星座の影響を受け、この日に願った事が、月が満ちていくように叶っていくと言われています。
旧暦(太陰暦)

日本では古来から太陰暦を用いてきました。太陽に対して月の事を太陰といい、その名の通り月の暦です。月がはじまる新月が1日となります。この「はからめ月のカレンダー」では月の中に白く漢数字で旧暦を入れて表しています。
九星(きゅうせい)

九星とは、古代中国から伝わる魔方陣が起源となっている民間信仰です。
陰陽道では、人の生年月日や方位に九星を当てはめ運勢や方位の吉凶を占います。各日にちの九星はカレンダー各日付の右上に記してあります。また、この年の九星(年盤)と月の九星(月盤)はカレンダーの上部に記してあります。
九星に精通している方、またご興味のある方は目安としてお使いください。
六十干支(ろくじゅっかんし)

各日にちの右側の下段には
【五行】
・木(き)
・火(ひ)
・土(つち)
・金(か)
・水(みず)
それぞれの陽(兄・え)と陰(弟・と)で十干、それと十二支を組み合わせた六十干支を記載してあります。
六十干支は日にちだけでなく、年や月にも関わってきます。年でいうと、ちょうど自分が生まれた年に戻る六十年目の事を還暦といいます。また、六十種類の干支にはそれぞれ特徴があり、それに基づいて行いや予定を決めたりします。
ご興味のある方はお調べになり活用してください。
大犯土、小犯土、土用
(おおつち)(こつち)(どよう)

この期間は土を犯してはならないといわれ、穴掘り、種まき、木の伐採などの土いじりは慎む日とされてきました。
モグラの茶色い線は大犯土、ミミズの茶色い線は小犯土、そして水色の線は土用(丑の日にはウナギが描いてあります。)となっており、その期間が一目で分るように記載してあります。
年に4度訪れる土用にはそれぞれ季節ごとに間日(まび、土いじりをしても差し支えないとされている日)が設けられています。
春土用は巳・午・酉の日、
夏土用は卯・辰・申の日、
秋土用は未・酉・亥の日、
冬土用は寅・卯・巳の日
となります。
間日には水色のラインは引かれていません。
大犯土、小犯土の期間を避けて木や竹を切れば、虫が入らずに長持ちするといわれています。逆に間伐や草むしりなど、切ったものを早く腐らせたい時にはこの期間を選ぶと良いのではないでしょうか、虫にとっては過ごしやすいということですので。
何か(誰か)にとって悪いことは、何か(誰か)にとって良いことでもある、暦の世界では全てがそのような完璧なバランスがとれた関係にあると考えています。
潮汐(ちょうせき)

潮の満ち干きを月の背景に水色の波で記してあります。
波が高い日が大潮、波が低い日が小潮を表していますが、潮汐は計測地によって異なるので大体の目安として見てください。
二十四節気・雑節
(にじゅうしせっき)(ざっせつ)

いずれも季節の変わり目を示すために設けられた日々です。
カレンダーの最後のページには、二十四節気、雑節ともに、ひとつひとつ解説を記してあります。誰が見てもそれがどのような日であるのかが一目で分る様になっていますのでご安心ください。
一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)

その名の通り、一粒の種がいずれ何倍にもなって還ってくるという意味が込められた日です。
よって何かを始めたり、出資したりするのには吉日といわれています。が、逆に物やお金を借りたり苦労を背負ってしまうと、それが何倍にもなってしまうといわれ、そのような行為は凶とされています。
1ヶ月の間に数日、種もみのマークで記してあります。
七十二候(しちじゅうにこう)

「七十二候」とは、二十四節気をさらに3等分(1年を72等分)した暦です。元々は古代中国で考案されたものを、現代の日本の風土に合うように改訂したものです。
イラストにして各枠に、そしてカレンダー下部に言葉として記載しました。5〜6日に一度イラストが登場しますので、感覚で季節を感じてみて下さい。
節句の旧暦表示
節句とは伝統的な行事を行なう季節の節目となる日の事です。3月3日(上巳の節句)、5月5日(端午の節句)などがあります。もともとは旧暦に合わせて考えられていた行事です。
旧暦での節句名の前には「旧」の字を付けたし、新暦での節句名はより親しみのある行事名を記載してあります。
例)
【旧暦】三月三日→「旧上巳の節句」と記載
【グレゴリオ暦】3月3日→「ひなまつり」と記載
歳時記

カレンダーの下にはその季節に関する行事や、伝統、習慣などを記載してあります。日本古来からの行事、中国から伝わってきた行事などは、季節を感じるための最高の儀式といっても良いでしょう。
日々の月の星座

今現在、月がどの星座の影響を受けているのか?それをわかりやすいようにデザイン、記載しました。
月は約1ヶ月かけて12星座間(黄道十二星座間)を移動します。月が今どの星座に位置しているかは、私達の心と強い結びつきがあると考えられています。
このカレンダーでは潮汐の記載に重ねて月がどの星座に位置しているかが分かるようになっています。

上の図のように1つのマスを24等分に分け24時間とし、潮汐の色が濃くなり始めたところが月が星座を移動した分かれ目となります。半分あたりで色が濃くなれば大体12時、3/4あたりで濃くなれば大体18時、といった見方で、「今日の早朝には月は〜座になっている」とか「今日の夕方あたりに〜座から〜座に移動する」といった感じで読み取って下さい。この図の場合ですと18時から24時の間だけれど少し18時よりに区切り線があり、そこに書かれている星座マークにより”いて座”に移動するということが分かります。大体20時頃でしょうか。
星座のマークや、その星座がつかさどる特徴は、カレンダーの裏面に説明書きがありますのでそれを参考にして下さい。ちなみに星座感を移動する分かれ目はかなり正確に記載してありますので、細かく知りたい方は定規を当ててみるのも良しです。本当に正確な時間を知りたい方は「はからめ月の手帳」を手にすることをお勧めします。(分単位でその時間を知ることができます。)
【NEW!!】「微生物」の事、「十二星座」の事
今年はカレンダー各月の左側には、菌やウィルスなど「微生物」について、そして右側にはみんながよく知っている「十二星座」の特徴を少し詳しく記載しました。身の回りにあるのが分かっているのに小さすぎて見ることができない微生物。そして夜空を見上げたときに見える、本当はすごく大きいのにやっと目で見ることができる小さな光の星々が織りなす星座たち。大きいとか小さいとかってなんなんだろう・・・なんて疑問に思ってくれたらいいなと思い今年はこの2つを記載しました。
ヨシ紙、素材
「はからめ月のカレンダーはこの紙でなくては・・・」という声を聞いたか聞かないか。
【NEW!!】シルク紐から植物性の紐へ
「はからめ月のカレンダー」は20年近くシルクの紐を使って綴じていたのですが、今年からシルク紐を使うのをやめて植物性の紐に変更することにしました。シルクの生産・紡ぐ・使うといった文化を理解しつつ、「いのち」と真剣に向き合い、「人」だけでなく、「動物のいのちは?」「昆虫のいのちは?」と考えた時、僕たちは時代とともに変わることができるのだということをまず目の前のことから実践することにしました。
そしてご理解いただきたいこととして、2021年版のカレンダーに使われる紐は、単一の紐にならないということをご了承ください。アサ、イラクサ、ヤシ、紙(コウゾ)など、混合で製作を進めていきます。よって皆様が手にするカレンダーの紐の種類を選ぶことは基本的にできませんが、手元に届いたカレンダーの紐を見て、上記のことを少しでも考えていただけたら幸いです。
では上の続き、「植物」は?の問いに対して私たちが皆さんに考えていただきたいと思うことは、「そのもののこころはどこにあるのか?」ということです。
他の素材
竹と、全て土に戻るものだけを使って一つ一つ手作業で心を込めて作っています。
このカレンダーはびわ湖・淀川水系のヨシを使ったヨシ紙を使用しています。ヨシは刈って手入れをする事によって、毎年成長過程で水を浄化する力を持っています。使えば使うほど水を綺麗にするヨシ紙、手触りなども気に入っていただける事と思います。ぜひお試しください。その他は、植物性の紐、竹、と全て土に戻るものだけを使って一つ一つ手作業で心を込めて作っています。
※ヨシは関西での呼び名で関東ではアシと呼んでいます。両方とも漢字の記載は「葦」で、まったく同じものです。元々は「アシ」と呼ばれていましたが、関西では「アシ」が「悪し」に繋がると考え「良し」の「ヨシ」と呼ぶようになったと伝えられています。はからめでは、紙を製造している会社が関西にあることから「ヨシ紙」とよんでいます。
(私たち「月とカヌー」は<ヨシでびわ湖を守るネットワーク>に参加しています。)
【NEW!!】「印刷」について
今年で「はからめ月のカレンダー」は20年目となります。20年前は、市販されているインクジェットプリンターで印刷、3年目あたりから公共施設のレーザープリンターを使わせていただき印刷、その数年後、自分でレーザープリンターを購入し自宅で印刷、そしてレーザープリンターの機種を変更しながら19年目まで自分たちの手を通して(印刷屋さんに頼まないで)印刷をしてきました。
20年目の今年、私たちの住む山の中から車で1時間、ギリギリ通える印刷屋さん(株式会社植田印刷所)とのご縁をいただき、印刷、ミシン目、そして丁合(ちょうあい:1月から12月まで順番に揃える作業)を外注させていただくこととなりました。
昨年までの印刷では、どうしても色のムラや濃度や色彩を統一することができず、皆様にはご迷惑をおかけした部分もございましたが、その点を解消することができました。
※初期印刷ロットで補えなかった注文分に関しては昨年同様の印刷方法で印刷したものも同じ商品として販売させていただきます。
「手作りカレンダー」という音について。
昨年までの手作業の工程として、デザイン、印刷、ミシン目入れ、丁合、穴あけ、製本と全て自分たちでやっておりましたが、今年は先に申し上げた通り、「印刷、ミシン目、丁合」の3工程を外注させていただくことになりました。そのあとの印刷が上がったものを千枚通しで一つ一つ穴を開け、一冊づつチクチクと縫う作業は今までと変わりません。
「はからめ月のカレンダー」を「手作りカレンダー」と呼んでくださっている方もいらっしゃいましたが、今までも実際に印刷をするのはプリンターでして、版画のように自分で刷っていた訳ではありません。ただ、プリンターで印刷する場合、ボタンを押して紙が出てくるのを待っているだけではなく、色の調整や部品の交換、掃除、などかなり気を使う作業が多くありました。その部分を本職の方にお任せすることによって、あまり時間をかけたくない機械とのやりとりから解消され、現在、とても気持ちの良い状態でカレンダー製作に取りかかることができています。
という訳で、どこまで何をやったら「手作り」というのかは、皆様の判断、感覚に委ねさせてください。
(月とカヌーHPより転載:一部、三宅商店で編集)
月とカヌー
私たち『月とカヌー」は福島県の南部、塙町の山の中で生活を送っています。今、この現代を真剣に生きるみんなが楽しく生きるための暦の制作など「月」のこと、そして現在と未来をつなぐ「水」の上をゆくカヌーに乗って自然の中に身を置く提案など「カヌー」のこと。それらを通して、なぜ私たちは今、この世界のこの時代のこの場所で生きているのかということをみなさまと一緒に探求していこうと思っています。
2018年は母屋の隣にカヌー制作のための工房の建築に着手。2019年はこの地で最初のカヌーを作りたいと思っています。自然の中での暮らしや旅をしながら感じたことなど、私たちの近況や思いをインターネットを通して発信しているので、時間のある時にどうぞ覗いてみてください。
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詳しくはオフィシャルサイトのプロフィールで
オフィシャルサイト http://www.hacarame.com