『おむつなし育児―あなたにもできる赤ちゃんとのナチュラル・コミュニケーション』|クリスティン・グロスロー[著]、和田知代[訳]
「赤ちゃんだっておしっこがしたい時はわかる!?」近年注目され始めている「おむつなし育児」のすべて。月齢別の実践方法も詳しく記載されているので、初めての方にも、おむつ外しに悩んでいる方にもおすすめの一冊です。
〜赤ちゃんと親の初めてのコミュニケーション〜
今、話題上昇中の育児法「おむつなし育児」をご存知ですか?
「おむつなし育児」と聞くと、「おむつをつけない育児」と
勘違いする方も多いと思いますが、おむつは基本つけています。
おむつはつけているけど、赤ちゃんの排泄のタイミングに気づいて、
出来るだけおむつの外で排泄をさせてあげるというのがおむつなし育児の考え方です。
「おむつに頼りすぎない育児」「なるべくおむつの外で自然に
排泄させてあげる機会をつくる育児」と言うのが近い表現ではないでしょうか。
実は、生まれてすぐの赤ちゃんも、おむつの外で排泄したい
(=お股におむつがくっついていないときに、開放的な空間で排泄したい)、
自分の身体を排泄物で汚したくないという欲求を、
きちんと持って生まれてくると言われています。
大人がそうであるように、赤ちゃんもおむつの外で
気持ちよくおしっこやうんちをしたいと思っているはず。
そんな赤ちゃんが本来もっている排泄の感覚や欲求を大切に考え、
できるだけ外の空間で排泄させてあげることを大切にしています。
また、「おむつなし育児」は、よく赤ちゃんがトイレやおまるで
できるようにする“トイレトレーニング”と混同されがちなのですが、
そうではなく、布おむつやパンツ、時には紙おむつの力も借りながら行っていきます。
「おむつなし育児」と聞くと、真新しい言葉のように感じますが、
実は昔の人たちは当たり前のように実践してきました。
今や「赤ちゃんにはおむつを使う」というのが
どこの家庭でも当たり前のようになっていますが、
生まれて間もない赤ちゃんが、おむつを外すたびに「しゃーっ」と
おしっこを出すことが多いことからも、「何にも邪魔されない排泄」こそが、
本来の自然な排泄の姿ではないでしょうか。
そして、おむつなし育児を通して赤ちゃんの様子や排泄に心を寄せていると
「なんだかおしっこしそうだな〜」というのが、ピンとくる人もいるそうで、
赤ちゃんのことをより理解できるようになったという声も多く聞きます。
おしゃべりできない赤ちゃんにとっては、
ママやパパが自分の欲求に応えてくれるということはとっても嬉しいこと。
おむつに頼りすぎない育児は、赤ちゃんと親との初めての
コミュニケーションとなる排泄コミュニケーションでもあります。
赤ちゃんの月齢によっても始め方が違ってくるのですが、
本書は、月齢別の実践方法などが詳しく記載されているので、
おむつなし育児が初めての方にもオススメです。
イヤイヤ期の対応の仕方や、夜間や外出時はどうするのかなど、
いろんな方の体験談も交えて紹介されているので、時間がないママさんも、
自分の必要な箇所だけをパッと読めて良いですよ。
これからの育児の土台作りはもちろん、
お子さんとのコミュニケーションについて考えるきっかけにしてみてはどうでしょうか。
赤ちゃんの排泄の仕組みを知ると毎回のトイレタイムがとっても楽しくなりますよ!!
[目次]
1. おむつなし育児って何? どうしてそれが赤ちゃんにいいことなの?
2. 役立つ情報を集めて、一歩前に進んでみましょう!
3. お助けグッズで始める準備をしましょう
4. 誕生おめでとう! 赤ちゃんを理解して、スタートしましょう 生後~3カ月期
5. おむつなし育児の旅を穏やかに進めるために 生後3~8カ月期
6. 動き始めた赤ちゃんとのおむつなし育児 生後8~12カ月期
7. 歩き始めた赤ちゃんとのおむつなし育児 生後12~24カ月期
8. 最後のハードルとおむつからの卒業
9. 特別な事情をかかえている方のためのおむつなし育児
付・おむつなし育児 お役立ち情報
単行本(ソフトカバー):320ページ
出版社:柏書房:四六判版 (2009/6/10)
言語: 日本語
ISBN-10: 4760135588
ISBN-13: 978-4760135585
発売日:2009/6/10
サイズ:18.6 x 12.8 x 2.4 cm