『種は誰のものか』|岡本よりたか[著]
私たちは、生き残るために種のことを知る。
今、種子法について色々と議論がされている。多くの人が誤解しているという私たちの生命にかかわる種のお話を分かりやすく解説した一冊です。

<解説>
農作物の種を巡る世界情勢が目まぐるしく変わってきている現在。我が国でも、主要農作物種子法の廃止や種苗法の改正などの、種に関する状況に変化が起きています。この状況は、単に法律や物流の変化の問題ではなく、私たちの暮らしと密接に関係する重大な問題であるのです。なぜならば、主食である米や麦などのすべての食物を作り出す「種」を巡る変化は、私たちの暮らしやいのちに直接関係するからです。本書では、種がなぜ大事なのかを改めて考えると同時に、種がどのようにつくられ、私たちのいのちとどう関わっているのか、さらには世界と食卓を結ぶ一粒の種にどんな問題が起きているのかを、分かりやすく解説。その上で私たちが今すべきことをライフスタイルから見つめ直していきます。

著者:岡本よりたか
目次
第1章 貴方の知らない種の不思議な世界
第2章 私たちは種を食べている
第3章 変幻なる種の世界
第4章 種は誰のものなのか
第5章 法律で自家採種が禁止される?
第6章 民間シードバンクの必要性
第7章 自家採種で取り戻す植物のチカラ
単行本(ソフトカバー):223ページ
出版社:キラジェンヌ
発売日:2018/10/12
サイズ:20 x 14.8 x 1.8 cm
岡本よりたか
空水ビオファーム 代表。一般社団法人 自然栽培ネットワークTokyo 代表。農業スクール及びシードバンクネットワーク「種の学校」代表。CMクリエイター、TVディレクター時代に取材を通して、農薬、除草剤、肥料が環境にもたらす影響を知り、40歳半ばで山梨県北杜市の八ヶ岳南麓にて、無農薬、無肥料、無除草剤、自家採種の小麦や野菜の栽培を始める。無肥料栽培の普及や遺伝子組み換え種の危険性などを中心に、全国各地にて講演活動及び無肥料栽培セミナーやワークショップ、上映会等を定期的に開催。また、シティファーマー構想を立ち上げ、家庭菜園ワークショップも積極的に展開している。著書に「野菜は小さい方を選びなさい」、「無肥料栽培を実現する本」、「不自然な食べものはいらない」がある。