藍錠染め|100ml|古色の美|環境循環型染料
藍の生葉を発酵・沈殿してできた顔料を藍錠(あいじょう)と言います。藍染は本来、化学建てや発酵建てにより染めますが、古色の美の藍錠染めは建てずに水に溶いて染める新しい藍染めです。
ベンガラと重ねて染めたり、混ぜて染めたりすることで深みのある色合いが楽しめます。
藍錠染め
内容量:100ml
成分:天然藍(インド藍)・水・天然ゴムラテックス
染まる容量:500g(Tシャツ約2〜3枚)
■定着剤に天然ゴムラテックスを配合しています。アレルギーの原因であるタンパク質を抑えていますが、個人差がありますのでゴムアレルギーの方は使用を控えてください。
■下染め剤を使うと色合い鮮やかに無駄なく染まりつきます。
はじめての方はご購入をお薦めします。
■染まる容量はおおよその目安です。染める素材、色の濃さにより異なります。
染料の使用期限について
未開封で6ヶ月が目安です。藍錠染めは発酵しやすく、発酵することでいやな匂いがしてきます。開封後はできるだけ早く使って下さい。夏場は必ず冷蔵庫で保管してください。冷蔵庫で保管することで発酵を止めることができますので長持ちします。

藍錠染め 楽しみ方
土分解される環境循環型の藍錠染めは人と環境に優しく、家庭で手軽に楽しめます。自然の色合いは深く、優しく、身近な素材を元気にしてくれます。色を混ぜたり、重ねたり、描いたり、絞ったり、自由な染色を楽しめます。
コツは無駄に水を使わず、よく揉み込んで染めること。まずは下準備。染めるものの重量を量ってください。
こちらの紙を同封いたします。PDFはこちらから。
手順に従い藍錠染めをお楽しみください。
●下染めをしておくと染料をよく吸い込み、水が透明になるくらいよく染まります。
下染め剤はこちらから。
●調色ホワイト(#02胡粉)を他の色と混ぜると、色の幅が広がります。
調色ホワイトはこちらから。

藍空(あいぞら)=藍錠+胡粉
霙(みぞれ)=藍錠+松脂
生葉(なまば)=藍錠+鬱金
藍鼠(あいねずみ)=藍錠+古色
歌舞伎(かぶき)=藍錠+茜
というように藍とベンガラを混ぜて染めることで上記のような色に染まり上がります。藍とベンガラが混ざることで深みのある色に染まります。
インド藍
南インドの製造元から直輸入した天然のインド藍。マメ科のコマツナギという植物から採取される良質なインディゴです。栽培から製造まで全てが手作業で行われているこだわりのブルーです。広大な大地でたくさんの日を浴びた藍は大らかで深みのある色に染まってくれます。
『炊事 洗濯 家事 染色』
冨田貴史さんを講師に、茜染め・ベンガラ染めのワークショップをした時の動画です。
『染色』を生活の一部に。
暮らしの中の染色

古色の美のテーマの一つに「暮らしの中の染色」があります。それは現代の暮らしの中に染めものが溶け込むということ。掃除、洗濯、家事のように日常的に染めものをする、そんな願いがあります。
古色の美の作る染料は土に還る環境循環型の染めものです。水だけで簡単に染められて安全。だれもが楽しめる。各家庭で気軽に取り入れて染め文化が定着することでものを大事にすること、自分でもの生みだすこと、喜びを生み出すこと、そして環境への配慮へも繋がります。
アーティストや染色家、クラフターや一部の趣味の材料としてだけではなく、小さなお子さんにも使っていただきたい。染料の使い方には上手いも下手もなく、色を楽しみ、その人なりの表現や楽しさ、喜びの発見に繋がればいいなと思っています。古色の美の染料はそんな思いを込めて作っています。材料は自然循環する素材を使います。そして使いやすく、想像力を刺激する。人と環境が喜ぶそんな商品を作りつづけたいと思います。
古色の美 ナカジマ株式会社
紅殻(べんがら)の文化を伝えるカンパニー
古色の美は1965年に社寺や日本家屋のベンガラ塗りとして創業しました。
もともと木造建築である日本にとって天然素材であるベンガラは防虫、防腐効果に優れ、また紫外線から木材を保護する役割を担いベンガラ塗りが盛んに行われました。しかし近代化が進むにつれ輸入材により木造建築も少なくなりベンガラを塗る文化は減少しました。1991年に「古色の美」を発足。古代色であり日本の色であるベンガラ色の美しさを追求し、創業からのベンガラの調合技術を活かした研究開発の末、繊維へのベンガラ染めを可能にしました。また長年の加工技術を活かし「赤」しかなかったベンガラを燃焼温度と調合により黄、黒、緑、紫といった色彩豊かな色合いをつくりだしました。
古色の美のベンガラは全部で23色。昔ながらの製法で作り上げる複雑で奥深い色合いに「いい色!」と喜んでいただけたら幸いです。味わい深い個性のある色を作りだすためハンドメイドにこだわります。乳鉢で時間をかけて、すり潰しながら作る色合いは機械には無いどこか暖かく深い色になってくれるのです。均一ではない大らかさが色にあらわれるのかもしれません。